私の子どものときの夢、それはプロレスラーになること。であった。
まわりの友人たちが、戦隊ものにはまってごっこ遊びをしている中、私は1人長州力に魅了されていた。
レンタルビデオ屋のプロレスのビデオはすべて借り、キン肉マンもすべて見、土曜の夕方4時にテレビの前にスタンバイし、ゴルフ中継が始まると発狂していた。
そんな当時、颯爽とあらわれたゲームソフト。
それが!
激闘プロレス!
いや~、はまったはまった。熱中した。
この熱はプロレス好きの自分だけではなく、兄、さらに兄の友人にまで伝染した。
当然のことながら!?
兄とはゲーム外での乱闘騒ぎにまで発展した。
本日はこの愛すべきゲームを紹介していこうと思う。
ゲーム概要
激闘プロレス!!闘魂伝説
発売日:1989年9月1日
価格:5800円
メーカー:テクモ
ジャンル:格闘アクション
機種:ファミコン
世界レスリング連盟のスタイリー・スマイリー氏により企画された、一大格闘イベント「世界格闘技五輪」。
世界各地で激戦を勝ち抜いてきた10人の闘士が、熱いバトルを展開する。
実況は「中古館 激康」
プレイヤーは10人の個性的なレスラーの中から好きな選手を選び闘っていく。
様々な技の駆け引きを行い、敵のライフゲージを下げ、ノックアウトをしていくゲーム。
試合前に謎の?特訓システムがあり、それによっては使用レスラーの能力がアップする。
2人対戦も可能だがシングルマッチのみ。
1人プレイでは全員勝ち抜くと裏ボスが出現し、勝てば晴れてエンディングである。
それではここから更にその魅力について深掘りしていきます。
ボタン連打が熱い
このゲームは技の駆け引きが重要なのだが、敵と組んだ際、ボタン連打合戦によりコマンドの発生が決まる。
また、敵からフォールされた際も、ボタン連打により抜け出すことができる。
とにかくボタンの連打合戦が熱いのである。
また、ゲームの基本システムとして、相手のライフゲージを下げないとフォールが決まらないので、下げるところまでひたすら連打対決となる。
試合が決まるまで、そこそこ汗をかくぐらいの熱戦が繰り広げられる。
まさにプロレスゲームにぴったりである。
ボタン連打が苦手な私にとっては中々に厳しいゲームであったが、連射機を入手することで視界がいっきにひらけたのは言うまでもない。
フォールカウントが熱い
上記でも記した通り、相手のライフゲージが0に近くなるとフォール勝ちを狙える。
しかし、ここでもボタン連打により、ぎりぎりのところで踏みとどまることができる。
このゲームそれを意識してなのか、フォールのカウント、少しテンポが悪い。
ワン!・・・・ツー!・・・・・・・・・・スリー!
まあこれは実際のプロレスでもよくあるかな・・・?
だが、このテンポの悪さ?がまたいい味を出している。
ギリギリで回避ができたり・・・・やっぱりダメだったり・・・。のせめぎあいの面白さにつながるのだ。
終盤にとびだす!テクモシアター
テクモのゲームではお馴染みのシアターモード。
このゲームでは、試合の終盤(相手のライフゲージがある程度下がったら)、とある技をかけると、テクモシアターモードにかわる。
その技は各選手の必殺技で、中には終盤にならないと繰り出すことのできない技もある。
これが熱い!(かけられてるほうはイライラ)
いろんなカメラワークで技を見せてくれるので、子ども心には、ぐさっとささる演出である。
いろんな選手のいろんな技をテクモシアターで見たくなり、選手をとっかえひっかえ色々試してみたものである。
キャラを選べる楽しさ
10人の個性的なキャラクター選びが楽しい。ここではその10人の闘士を紹介!
ドラゴン・アキラ
パッケージの中央にもうつっている本作品の主人公的なキャラ。アゴの角度から見るに日本で1番有名なあのプロレスラーがモデルか?日本を代表する正統派ストロングスタイルで、「闘う江戸職人芸」といわれる程のテクニックを誇る。
得意技:えんずい切り
クリス・ハイパー
メキシコから参戦の虎仮面。マスクマンである。虎のマスクを着用・・言わずもがなあのヒーローがモデルであろう。高度な技を使いこなすテクニシャン。
得意技:ノーザンライトスープレックス
パット・ゴードン
スキンヘッドのギリシア出身のレスラー。ヘラクレスのような肉体から、「闘うギリシア神話」の名がついた。
得意技:バックドロップ
レックス・ビート
イギリス出身の派手なパンク風な選手。ロンドンのパンクグループの用心棒から、レスラーへ転向した荒っぽい奴。
得意技:デッドリードライブ
ゲンジ・ムラマサ
長髪のアジアボディビルチャンピオン。東洋一のパワーファイター。テー・ルーズ道場で修業した経歴を持つ。
得意技:ジャ-マンスープレックス
シュワノ・ビッチ
口ひげをたずさえた、ソビエトのアマチュアレスリングヘビー級チャンピオン。元々シベリアで木こりをしていた。通称「爆走シベリア鉄道」と呼ばれる。
得意技:ジャイアントスイング
サー・シュワルツ
化粧をしてリングに上がるドイツの選手。パッと見は、ナン派なイメージにもうつる選手だが、実力十分。
得意技:バックドロップ
ランディ・スミス
スキンヘッドに口ひげの黒人レスラー。往年の名レスラー、バディ・スミスの息子。エクアドル、ガラパゴス島にある、レスラー養成機関「イグの穴」出身。
得意技:アバラッシュホールド
ジム・ファルコン
髪の毛と口ひげがつながったような見た目の黒人レスラー。「南米の黒豹」「グレネードモンスター」「喧嘩屋ジム」などと呼ばれる。
得意技:パワーボム
ドクター・ギルド
マスクマンのような、改造されたような見た目の選手。アルカトラズ島の刑務所で生まれ、刑務所内のアームレスリングチャンピオン。刑務所を出ると同時にプロレスラーにスカウトされる。
得意技:アルゼンチンバックブリーカー
いかにも子どもが喜びそうな設定の個性的なキャラ満載である。
伝家の宝刀!?場外乱闘
このゲームの面白さのひとつとして場外乱闘がある。
実際のプロレス同様、場外でもハチャメチャ闘うことができるのだ。
また、これが熱いのである!・・・何が熱いのか!?
場外カウント20狙いである。
ライフゲージはまだたくさんある。長期戦でのボタン連打では分が悪い。そんな時に一か八かで場外乱闘を仕掛ける。(敵を場外に放り出す、もしくはわざと場外に放り出されるような食らい方をする)
場外で劣勢でも、場外カウント16くらいのときだけ敵をけちらせば、そのまま相手はダウン。カウント20で敵を倒すことができる。
失敗に終わることも多いが、このこずるい作戦がたまに成功すると、してやったり感がものすごい。
まとめ
基本連打ゲームである。
また、試合終盤になるとCPUの連打?が強力になるというバランスのおかしさはあるが、それもプロレスである。
一試合一試合熱い闘いを提供してくれる作品であることは間違いない。
子ども時代、土曜4時をゴルフ中継に奪われた僕を救ってくれた愛すべき作品である。
私は激闘プロレスの闘魂をこれからも伝承し続けます。
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