<レトロゲーム紹介>【メトロクロス】ハラハラ感満載の駆け抜けゲー

レトロゲーム



ファミコン特有の不思議な体験。

本日はそんなゲームを紹介しよう。

メトロクロス

ジャンルとしてはアクションの部類に入るのだろうが、他のそれとは大きく違う。

ただただ走る。それだけなのだ。

感覚としてはレースゲームのそれに近いだろう。

本日は不思議なゲーム体験、他にはない斬新なゲーム性の名作メトロクロスを紹介していこう。

 

ゲーム概要

メトロクロス

発売日:1986年12月16日
価格:3900円
メーカー:ナムコ
ジャンル:アクション
機種:ファミコン

「俺は一体誰なんだ」

彼が気づいた時、そこにはどこまでも続く廊下があった。

巨大な建物の中か?

宇宙船か?

記憶をなくしている彼の前に突然ジャンポカンが迫ってくる。

とんで、とんで飛び越える・・・。

出口を求めて駆けていると今度はスリップゾーンの出現・・・。

次々と攻撃を仕掛けてくる障害物・・・。

「これは夢なんだ」、と思い込み、ランナーになって駆け抜ける主人公。

しかし、恐怖の第2ラウンドが始まった・・・・。

 

謎の主人公を操作し、制限時間内にゴールまで駆け抜ける横スクロールのアクションゲーム。

ジャンプで障害物を避け、ひたすら走るゲームである。

スケボーなどのアイテムをうまく利用しながらタイム短縮を目指す。

全32ラウンド。

それではここから更にメトロクロスの魅力を深掘りしていこう。

 

駆け抜ける ただそれだけ

タイトルの通りである。

このゲームの目的。・・・それは時間内にゴールまで駆け抜ける。

ただそれだけである。

敵を倒すわけでも、謎を解くわけでも、お宝を探すわけでもない。

当然剣や銃の類もない。

ただただ走って駆け抜ける。だけなのである。

ルール、システムはシンプルであるが、ファミコン特有のシンプルだからこそ奥が深く、ギリギリのせめぎ合いも感じられる。

駆け抜ける爽快感がたまらない。

そんな不思議なゲーム体験ができる作品なのだ。

 

記憶力と瞬発力が問われる

全32ラウンド。

ただまっすぐに走るだけではつまらない。

分かれ道やカーブがあるわけではないが、罠やアイテムなどが至る所に散らばっている。

それをうまく回避、活用しないとタイムオーバーになってしまう。

基本的に全力で走っていないと(立ち止まってしまうと)タイムオーバーになってしまうので、罠回避やアイテムゲットの判断は一瞬しかない。

ステージ内の構造を失敗するたびに記憶する必要があり、極限の集中力と選択する瞬発力も問われる。

そんな没入感満載のゲームなのだ。

 

ギミックが楽しい

ステージ内あらゆるところに散りばめられている罠やアイテム。

いわゆるステージギミックが豊富で楽しい。

踏むと足が遅くなってしまう床

落とし穴

お邪魔な敵

ハードル

・・・など・・・の罠や、

踏むと時間が止まる空き缶

乗るとスピーディーに駆け抜けられるスケボー

スーパージャンプが可能なトランポリン

・・・など・・・のお助けギミックもある。

これらを回避、活用しながら攻略するのがクリアの肝である。

特にお助けギミックは上手に利用することでタイムの短縮が一気に叶い、爽快感も満点である。

 

ギリギリハラハラ

お助けギミックを多分に活用し、残り時間を大幅に余らせてゴールするのは大変快感である。

しかし、途中であたふたタイムロスをしながらもギリギリのところでゴールするハラハラ感もまたたまらない。

残り10秒になると主人公のまわりにバチバチと火花が出てくる。

画面下に表示される残りタイムを見ている余裕がない時でも、その火花が一種の警報となり、それはそれは焦るのである。

ギリギリで滑り込んで、残りタイムを見たら1秒を切っていた・・・。

「おーーーー」

これの繰り返しでラストまでたどり着く。そんなゲームである。

 

チャレンジ要素満載

時間内に駆け抜ければゴール。

それを繰り返せば先へ進むことができる。

しかしこのゲーム、ちょっとしたおまけ要素、チャレンジ要素が楽しい。

ある条件を満たすとナムコおなじみの隠しキャラが出てくるのだ。

  • ジャンプ台で20回ジャンプすると、2000点と共にパックマンが登場
  • クラッカージャンプを5回成功させると、ディグダグが登場し、1000点のボーナス
  • スケボーに乗ったまま落とし穴に落ちると1000点と共にプーカ(ディグダグ)が出現
  • 残り5秒ジャストでゴールインすると、7650(ナムコ)点と共にソルバルウ(ゼビウス)が登場

ナムコファン、レトロゲームファンならばゲームクリアとは別に、是非ともチャレンジしたいおまけ要素だ。

 

まとめ

メトロクロスは時間内に駆け抜ける。そんなシンプルなゲームである。

冒頭でも話したが、感覚としてはレースゲームに近いかもしれない。

先日紹介したF1レースも時間内にゴールすればクリアとなる。このゲームもまさにそれなのだが、それを「人」でやってのけてしまう斬新さ。

そこに新鮮なゲーム体験が生まれるのだ。

ギミックは楽しく、極限の集中力が求められるのもまたいい。

メトロクロスは、

走る。

ただ走る。

ただただ走る。

という基本構造の中に、面白さと奥深さを詰め込んだ特異なゲーム体験を届けてくれた愛すべきゲームである。

 









コメント

  1. アバター 動物のかめちゃん より:

    メトロクロスには安全地帯が存在する

    上下の床の境目のラインの1bit分を合わせると障害物や空き缶をすり抜け、右にレバーを入れるだけで当たり判定も無くなり楽にゴール出来る、スケボーを乗ってる時に効果的です

    ただ、後半面になるとジャンプ床使用前提のタイム時間に成るので、何時までも安全地帯を走り続けるだけとは行かなくなる

    • アバター zeru より:

      コメントありがとうございます。

      すり抜けテクですね!

      結構ギリギリのラインを攻めないとできないのですが、成功すると格別ですよね!

      ですが、結局は面の仕組みを知ってないとクリアまでには至らないんですよね。

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