<レトロゲーム紹介>【星のカービィ 夢の泉の物語】「こりゃヒットするわ」の面白さ

レトロゲーム

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とにかくハズレの少ない任天堂作品。

それはメイン機種をswitchに変えた今でも続く。

平成初期、ファミコンでは晩年になるが登場した今なお愛されているキャラクター。

星のカービィ

かわいらしいフォルムとコミカルな動き。

子どもを中心に愛されに愛されている。

初登場はゲームボーイであったが、カラーリングされたファミコン版では更にその魅力が高まったように感じる。

本日は、みんな大好き星のカービィのファミコン初登場作品、夢の泉の物語を紹介していこう。

 

ゲーム概要

星のカービィ 夢の泉の物語

発売日:1993年3月23日
価格:6311円
メーカー:任天堂
機種:ファミコン
ジャンル:アクション

地球から遠く離れた小さな星の小さな国、平和なプププランドでのお話。

そこに住むカービィたちは、おひるねが大好きで、ゆめを見ることを楽しみに過ごしていた。

プププランドの果てには『ゆめのいずみ』という、『ゆめ』が湧き出る場所があり、それはプププランドの全ての生き物のゆめの集まりであり、希望のみなもとでした。

そして、いずみの中央にそなえられたスターロッドは、平和なプププランドの象徴でもあるのでした。

そんなある日、おひるごはんのあとのおひるねから目覚めたカービィ。しかし、ちょっと気分がよくありません。

いつもなら楽しいゆめを見てしあわせな気持ちになれるのに、きょうはゆめを見ることができなかったのです。

ゆめのないおひるねは次の日も、また次の日も、そのまた次の日も続きました。

ゆめを見ていないのはカービィだけではなく、全てのプププランドの生き物もいっしょでした。

ゆめを見ることのできなくなったひとびとは、みんな元気がなくなってしまいました。

原因をつきとめるために、ひとりいずみへと向かうカービィ。

するとそこにはなんと、かつてプププランドの食べ物をどろぼうしたあの『デデデ大王』が水浴びをしているではありませんか!

そしてそこにあるはずのスターロッドは消えてしまっていたのでした。

スターロッドは7本に分けて、子分たちにあずけたと語るデデデ大王。

いったい、何を考えているのか?

カービィは、みんなの楽しいおひるねタイムをとりもどすため、スターロッドをあつめ、ゆめのいずみの輝きをとりもどす旅に出かけるのであった。

 

初代のゲームボーイ版に続くシリーズ2作目。

空中浮遊や、敵を吸い込んでの攻撃、コピーシステムなどが人気を博した横スクロールのアクションゲーム。

以後のシリーズの基本アクションが確立された作品である。

ミニゲームも多彩で隅々までの作りこみも高評価。

滑らかな動きと遊びやすい操作性、パステルチックな世界観やかわいらしいキャラデザインなど初心者、子ども、女性からも絶大な支持を集めた。

発売は任天堂だが、開発はHAL研究所。

それではここから更に星のカービィ 夢の泉の物語の魅力を深掘りしていこう。

 

とっつきやすい難易度

ファミコンアクションは理不尽なシステムも当たり前に存在し、基本高難易度である。

そんな中ファミコン晩年に発売された本作品は、大変とっつきやすい難易度である。

もちろん、初見プレイ時はそれなりに苦戦する箇所、ボスもいるが、基本頭の中で「ああやって、こうやって」、と考えプレイすれば大きな壁とならずに突破できる。

休みの日にちょっと腰を据えてプレイしようものならば、その日のうちにクリアも十分可能。

でも、簡単だからと言って「ぬるい」と感じることもない。

純粋に楽しいからだ。

いらだつような仕様がほとんどないのだ。

ファミコンアクションの中ではかなり易しい難易度ではあるが、自由度、できることも非常に多く、常に楽しい状態を保ちながらラストまで導いてくれるのだ。

 

いちいちかわいい

言わずもがな、キャラクターのかわいさがとにもかくにも魅力だ。

主人公のカービィはもちろん、大ボスのデデデ大王もかわいらしく、登場する敵キャラもいちいちかわいい。

世界観もメルヘンチックなそれ。

全7ステージ+1を子どもから大人まで夢の世界を冒険させてくれるようなデザインとなっている。

フォルム、動き、世界の隅々まで、子どもを中心に心を鷲掴む芸術作品のようだ。

カービィはその後のグッズ展開も大ヒットで、今やクレーンゲームでは商品を見ないことがないくらい、かわいらしさが人気である。

 

面白要素満載の仕掛け

仕掛け(ギミック)が多彩で面白い。

アクション特有の罠や、動きが制限される水中。

ちょっとだけ頭をひねらないとゲットできないアイテム。

世界観だけじゃなく仕掛けも充実している。

さらにこのゲーム、基本、左から右へ進んでいくのだが、ステージによっては下へ下へ潜っていくこともあり、上へ上へ登っていくこともある。

ステージによっては折り返すこともあり、アイテムゲットの為だけに用意されている部屋もある。

難しくないレベルで「当たり前」が撤廃されており、様々な仕掛けやステージ独特の面白さを常時感じさせてくれるのだ。

 

ファミコン最高峰のゲーム性

横スクロールのアクションでは他の追随を許さない快適な操作性をほこる任天堂作品。

ファミコン晩年の本作品も見事であり、究極の操作性とゲーム性と言っていいだろう。

キャラクターにあったスピード感、慣性、浮遊感、今プレイしても違和感なくストレスなくプレイできる。

純粋な横スクロールアクションとしての操作性はマリオのそれに近いかもしれない。

しかし、

マリオはアイテムをゲットすることでちょこっと能力をアップできるが、基本身体操作1つで渡り切る。

一方、

カービィはその身体操作の中に、飛ぶ、吸い込む、スライディング、という特殊技能が加わっている。

これにより攻略の仕方、幅がぐんと広がっている。

敵を避けながら攻略してもいいし、敵を吸い込んでもよい。

敵を避ける際も、ジャンプで避けてもいいし、飛びつづけて素通りすることもできる。

さらに、吸い込んだ敵を銃のように放って攻撃することもできる。

マリオ以上にプレイヤーが、”楽しい!”、と思えるシステムを導入して、ゲーム性をアップさせているのだ。

 

さらにさらに!カービィーの最大の魅力はコピーシステムである。

 

色々な特技をもった敵が登場。数にすると20種類以上。

これらの敵を飲みこむことによってカービィーはその能力を吸収し、自身の能力として使用することができるのだ(使用制限あり)

  • ファイア・・口から火を放つ。向いている方向のすこし先まで届く
  • ビーム・・ビームを発射。向いている方向の上下へ放つ
  • アイス・・向いている方向へ冷気を飛ばす。敵を凍らせることができる
  • レーザー・・向いている方向に向けて光線を放つ。斜面に当てると反射するのが特徴的

といった放出系の攻撃もあれば

  • ソード・・向いている方向の少し先を剣で攻撃。ジャンプ中やスライディング時、水の中でも使える
  • スパーク・・体から火花を放つ。自分を中心とした小範囲に効果あり
  • ニードル・・自分を中心に針を出す

といった近距離攻撃も、さらに

  • バーニング・・全身に炎をまとって体当たり攻撃。壁にぶつかると跳ね返り連打も可能
  • ホイール・・向いている方向に突撃していく。反対方向への方向転換もできる
  • トルネイド・・回転しながら宙に浮き、進行方向に突撃していく。空中で方向転換もできる

といった肉弾攻撃もある、さらにさらに

  • パラソル・・向いている方向の少し先まで傘で攻撃。頭上からの攻撃もガードできる。落下時はふわふわ滑空できる
  • ストーン・・石に変化して相手の頭上から落下。石になっている間はダメージを受けない

といった特殊効果のあるものもある。

 

様々なタイプの敵を吸い込むことで得られる特殊技。

これがないとクリアできないわけではないが、”クリアを助けてくれる”、と言う意味では初心者に優しく、”全演出を見る”、という上級者のやり込み欲にも応えてくれる超画期的なシステムなのである。

”身体操作1つでアクションを楽しむ”、というお決まりのゲーム性ではなく、様々な技や特殊能力も作りこまれている。

まさにファミコンアクション最高峰のゲーム性が何より大きな魅力だ。

 

プチ楽しみ要素盛沢山

ステージは基本一本道であるが、ボーナスステージのような、お楽しみ要素もある。

  • クレーンフィーバー・・ボタンで クレーンを うごがしてカービィにんぎょうをつかまえる。いわゆるクレーンゲーム
  • たまごきゃっちゃ・・降ってくるたまごと爆弾を見極めながらキャッチする(食べる)。もちろん爆弾を食べてはダメ
  • 早撃ちカービィ・・敵が銃を抜いてからすばやく敵を倒すゲーム。銃を抜く前に撃ったらアウト。西部劇でよく見るアレ風
  • 博物館・・コピー能力を持ったザコ敵が展示されている。コピーが可能
  • 闘技場・・中ボスとのバトルになる。勝つと中ボスをコピーできる
  • ワープスター発着場・・各レベルのワープスター発着場へ移動出来る

また、個人的には、面クリア後のジャンプ台も好きだった。々まで楽しめる要素を詰め込んでくれてるな~」、と感心する。

 

まとめ

発売した年は1993年。スーパーファミコンが発売されてから数年たっている。

それでもグラフィックをはじめとした機能面で全く遅れを取らず、ゲーム性でははるか上ゆく、と言っても過言ではない。

開発者のアイデアが詰めに詰め込まれた作品であった。

その後のカービィシリーズの発展は言わずもがな。

また、生みの親である桜井政博氏は後に大乱闘スマッシュブラザーズも世に生み出している神クリエイターである。

星のカービィ夢の泉の物語は、遊びやすさをとことんまで追求し、今でもストレスなく楽しめる面白要素、ワクワクシステムを究極に盛り込んだ作品だ。

キャラクターデザインや隅々までの作りこみからも「こりゃ、ヒットするわ」と納得できるファミコン後期に発売されたモンスター級の神ゲーである。

 

 










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