<レトロゲーム紹介>【スカイキッド】ちょっと新鮮なシューティング

レトロゲーム



今回紹介するのはポップなシューティングゲーム。

スカイキッド

シューティングゲームは8:2くらいの割合で硬派なゲームが多いのだが、スカイキッドはポップな部類、そしてやや斬新なゲームスタイルとなっている。

本日はみんなに優しく、そして楽しい飛行体験が可能なゲーム、スカイキッドを紹介しよう。

 

ゲーム概要

スカイキッド

発売日:1986年8月22日
価格:3900円
メーカー:ナムコ
機種:ファミコン
ジャンル:シューティング

自由と平和を愛する鳥たちの国バードランド。

そこに住む若者バロンとマックスは飛行機野郎。2人は良きライバルだった。

そんなある日突然戦闘好きな黒い軍団メカズキンがやってきた。

戦車、戦艦、高射砲の攻撃でバードランドの運命は風前のともしび。

その時、敢然と立ち上がったのが、バロンとマックス。

戦いの大空へ飛び立っていく彼らはいつしかスカイキッドと呼ばれるようになった。

 

右から左へと進行するシューティングゲーム。

自機を宙返りさせ敵の攻撃を回避したり、1度撃ち落とされても復活できるシステムが斬新で人気を博す。

2P同時プレイは協力することも可能だが、邪魔しながらプレイするのも楽しい。

それではここから更にスカイキッドの魅力を深掘りしていこう。

 

かわいらしい世界観

敵を撃ち落としていくゲーム。それがシューティング。

スカイキッドも基本構造は変わらない。

いかに敵からの攻撃を避け、こちらの攻撃を食らわせるか、そんなゲームである。

故に、硬派な世界観で描かれることが多いのだが、スカイキッドは最初から最後までとんでもなくかわいらしい世界観で描かれている。

主人公のバロンとマックスはかわいらしいオブジェで描かれ、動きはシューティングにしてはゆっくりめ。

BGMも非常に耳残りが良く、大変ポップ。(後にファミスタやプロ野球選手の応援歌としても使われた)

爆弾を要塞や艦隊へ投げ込むという超バイオレンスな攻撃も、過激と言うよりポップな体感で作られている。

ゲームプレイはシューティングのそれと思って構わない。

しかし、世界観は子ども、特に女の子に好まれそうなかわいらしい雰囲気で描かれているのだ。

 

宙返りシステム

シューティングの基本操作、十字キーで上下左右に動き、A、Bボタンで敵を攻撃する玉やビームを放つ。

スカイキッドも十字キーで動きAボタンで玉を放つことができる。

が、スカイキッドには加えて大きな特徴が2つある。

1つは宙返りシステム。

Bボタンを押すことで自機がくるっと円を描いてまわる。

それによって敵からの攻撃を避けたり、敵を撃ち落としやすい位置に瞬時に移動することが可能となる。

軽快な動きが大変気持ちいい。

攻撃を避けたり敵の裏をかいたりは必須な要素なのだが、必要なくてもくるくるまわるのが大変楽しく病みつきになってしまう。

 

復活システム

もう1つの珍しいシステムは、復活システム。

シューティングゲームは敵とぶつかったり、敵の玉にあたると1機失う。

これが通常である。

このゲームも敵の玉で撃ち落とされることはあるのだが、復活することができるのだ。

敵から撃ち落とされた際に十字キーの上とABどちらかのボタンを連打すると落下する自機が復活するのである。

このゲームは撃たれたら消えてなくなるわけではなく、落下して地面に激突したら1機失うタイプのゲームなのだ。

中盤以降は敵の攻撃も激しくなるのでこのシステムがあっても決して緩いプレイにはならないのだが、この復活システムにより多少肩の力を抜きながらプレイできるのも魅力だ。

 

いろんなオブジェが楽しい

主人公はバロンとマックス。大変かわいらしいオブジェである。

世界観もポップ。楽しい雰囲気である。

しかし、何より楽しくさせてくれるのが次々に出てくる敵オブジェ。

ジェット機、戦車、艦隊、司令部・・・など。

敵なので蹴散らしていくことになってしまうのだが、大変かわいらしいオブジェが次々出てきて見ているだけでも飽きない。

また敵ではないが主人公のバロンとマックスの恋人のレディーとベルも登場する。

主人公含め無数のオブジェが画面狭しとひしめき合う姿はポジティブカオス(そんな言葉あるのか?)である。

 

珍しいスクロール

シューティングゲームはゼビウスやツインビーを代表する縦スクロールとグラディウスを代表する横スクロールがある。

スカイキッドは横スクロールのシューティングなのだが、右から左へと進んでいく大変珍しい横スクロールなのである。

改めて考えると、アクションゲームもマリオを代表に左から右へが一般的である。

そういった意味からも大変新鮮なプレイ体験となる。

 

珍しい、といった観点から言うと、ステージクリアもちょっと斬新。

ステージのラストの着陸地点にうまく降りないといけないのだ。

調子に乗って高く浮遊していると着陸地点を通り過ぎ、自動的に落下死する仕様となっている。

 

まとめ

スカイキッドはコアなゲーマーだとすごく新鮮に感じる右から左へのスクロール。これがまずキャッチーだった。

敵を撃ち落としたり爆撃をしたりと、硬派なシューティング顔負けのバイオレンスさはあるが、飛行する世界は優しいタッチで描かれているのも魅力。

宙返りシステムや復活システムなど他にはない要素もあり、常にワクワクした状態でプレイすることができる。

スカイキッドは、初心者からコアなゲーマーまで万人が常に楽しめる優しくて奥の深い名作シューティングである。







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