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今回紹介するのは、アクションRPGの先駆けともいえる作品。
イース
当時は珍しかったが、あるにはあったアクションRPG。
それでも現代まで長く愛され続けているアクションRPGは意外と少ない。
それだけイースの世界観、システム、バランスがしっかりしていた証拠であろう。
今回は令和の今でもシリーズが続くアクションRPG界の横綱的存在イースについて紹介していこう。
ゲーム概要
イース
発売日:1988年8月26日
価格:6200円
メーカー:ビクター音楽産業
ジャンル:アクションRPG
機種:ファミコン
若い冒険者アドルは、困難を求めて諸国を旅していた。
旅する中で呪われた国「エステリア」の奇妙な噂を耳にし、好奇心を掻き立てられることになる。
心配し制止する町人たちをよそにアドルはエステリアを目指して船を出した。
が、突然嵐が襲って来、気が付いたときには、エステリア砂浜に打ち上げられていたのだった。
エステリアでは奇妙な生物に襲い掛かられ再び傷を負うことに・・・。
そこで治療するため1人の老人と出会う。
老人にこの世界のことを尋ねてみるが、その謎は分からない、という回答だった。
アドルは、決心した。
このエステリアを救うために、この謎を解くために、島奥深く冒険をしてみようと。
まずは、北の町「ミネア」へ。
アドルは、町人から贈られた服と食べ物、そして1000ゴールドをもってミネアに向かったのだった。
元々はPCゲームで人気を博した作品の移植となる同作品。
この時代、アクションRPGというジャンルはとっつきにくさが目立っていたがそれを分かりやすく遊びやすく仕上げたのがヒットの要因。
しっかりとしたストーリーの構築も魅力で完成度は高かった。
それではここからさらにイースの魅力について深掘りしていこう。
アクションRPGの面白さ
この当時は、ドラゴンクエストを出発点としてRPGが世に知れ渡り始めていた。
日本のRPGの魅力といえば、戦って成長する点と、ストーリーの面白さ。
イースはそれにアクション要素を加え、爽快感も携えたゲームに仕上がっている。
本作品は敵にぶつかるだけで攻撃アクションとなる。
その後アクションRPGは確かな進化を遂げていくので、このぶつかるだけ攻撃は今やるとちょっと物足りなさを感じるが、攻撃部位、位置によってダメージが異なり、ボス戦などは白熱のバトルが繰り広げられる。
文字通りアクションとRPGの融合が非常に気持ちよく没入感を与えてくれる作品だ。
ダンジョン探索
初代イースで最も作りこまれているな、感じるのはダンジョン探索である。
序盤のダンジョンからそこそこ広くて、ちょっとした謎解きもあり、ゲームとしての奥深さを感じる。
やはりRPGといえばダンジョン。
冒険と言えば洞窟や敵の根城に突入、である。
よりゲームへの没入感を感じるのがイースのダンジョンパートだ。
最終盤に待っているボス迄たどりついた時の喜びは格別である。
好バランス
アクションRPGというのは当時としては意欲作と言ってもいいだろう。
前例が少ないがゆえにゲームバランスを取るのが難しかったはずだ。
ファミコンは正直とんでもないゲームバランスで世に出た作品が多数ある。
そんな中イースは実に好バランス。
自身のアクション力の向上、キャラの成長、戦略、全てが繰り返しプレイすることで高められ、それによって一歩一歩進めていける。
またレベルを高めても油断すればあっというまにやられてしまう、というのもいい。
私もダンジョン内でスタートボタンを押さずに待機してしまい、トイレから戻ってきたらゲームオーバーの文字が浮かんでいたことが何度かあった・・・。(それはゲームバランスとは関係ないか・・・)
アドルが紡ぐ感動のストーリー
イースシリーズの魅力。他のシリーズ化されたRPGとの大きな違いといえば、主人公はすべて「アドル(クリスティン)」であること。
ファミコンでは3まで発売され、現代では9まで(もうまもなく10)発売されている。
またアドルに会いたいな、会えるんだ。は嬉しい限りである。
そのアドルが紡ぐストーリーは人との出会い、喜びもあれば悲しみもあり、毎回感動を呼ぶものとなっている。
アクションRPGとしての爽快感や物珍しさに偏ったゲームではなく、このアドルの紡ぐ感動のストーリーこそがイースの最大の魅力と言っても過言ではない。
まとめ
イースはファミコン時代から現代まで残るRPGの中ではドラクエ、FFに次ぐロングヒット作品である。
イースシリーズのアクション性とRPG性の進化は目覚ましい。ゆえに今プレイすると多少のわずらわしさ(個人的には画面スクロール)は感じることになるだろう。
ただ、ストーリーをはじめ、ファミコンならではのアクション性などレトロゲーマーならば今やっても十分楽しめる、アクションとRPGのいいとこどりをした融合作品である。
イースはゲーム開発で、面白さとバランスを損なうことなく高めることができた見事なチャレンジ大成功の作品だったと言えよう。
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