※このサイトはアフィリエイト広告を使用しています
ファミコンの中でも数多く展開された「くにおくん」シリーズ。
今回紹介するのは、その初代、原点となる作品
熱血硬派くにおくん
くにおくんシリーズの中では唯一無二なスタイル(頭身)であるが、しっかり、がっつりハチャメチャしているくにおくんの原点となる作品である。
本日は、ファミコン少年に不良体験を届けてくれた熱血硬派くにおくんを紹介していきます。
ゲーム概要
熱血硬派くにおくん
発売日:1987年4月17日
価格:5300円
メーカー:テクノスジャパン
機種:ファミコン
ジャンル:アクション
白い学ラン、通称「白ラン」でお馴染みの熱血高校に、一人の男が転校してきた。名前は「くにお」
見た目はこわいが、弱い者いじめが大キライな心やさしい硬派な男である。
くにおは熱血高校に通ういじめられっこ「ヒロシ」と仲良くなり、いつしか親友とも呼べるほどの中になった。
ところがある日、ヒロシが何者かに誘拐されてしまう。
くにおは、ヒロシを救いだすため立ちあがったのだった。
ベルトスクロールの先駆けとなった1人対複数のアクションゲーム。
主人公のくにおを操り、親友のヒロシを救うべく、不良どもをなぎ倒していく物語。
腰かけパンチ、襟づかみキック、など攻撃アクションも豊富。道中バイクチェイスも楽しめる。その後のくにおくんシリーズの原点となる作品だ。
それではここからさらに、熱血硬派くにおくんの魅力を深堀していこう。
ヤンキー体験
一応ストーリーとしては、人質となった仲間を救出する、という設定だが、この時代のいわゆるヤンキーたちの物語、ヤンキーバトル満載のゲームである。
ツッパリ、ヤンキー、暴走族、スケバン・・・。この時代の不良達が勢ぞろいでドタバタ殴り合うのである。
プレイヤーは主人公のくにおを操作して挑むのだが、ファミコン少年、文科系男子にとっては、現実では体験できない、でもリアルに近い(・・・ような気がする)「ヤンキー体験」が心を熱くさせてくれるのである。
白ラン姿で1人立ち向かうくにおがかっこよく、ゲーム終了後は風を切って歩きたくなるような、そんな気持ちにさせてくれるゲームだ。
手が痛くなるほどのバトル
バトルは基本的に大きなコマンド入力を必要とする必殺技などはない。
ボタン連打、十字キー操作による、パンチ、キック、ジャンプ、投げ・・・、などである。
とにかく連打をしてハチャメチャに戦っていればそれなりに攻略できるのだが、それはそれで手も痛くなり体力も使うゲームなのである。
終盤になるほど難易度も上がり、ある程度考えた攻撃の仕方をしないとライフを削られゲームオーバーとなってしまう・・。
また、海や線路に落下すると一発即死となる。
そして、ステージごとに制限時間が設けられており、ちんたら戦っているとタイムオーバーになることもしばしば・・・。
難しい操作は必要としないが、攻略するには根気と体力が必要とされるゲームなのだ。
最強の女みすず
ステージごとにラストはボスが待っている。ボスはライフも確認できるのだが、当然それまでの雑魚キャラとは一味違う。
たいがいのボスは初見での攻略は難しかったが、それでも繰り返しプレイすると比較的スムーズに倒せるようになる・・・。
しかし!・・唯一何度も何度も返り討ちに合ったボスキャラがいた。
その名は「みすず」。最強のスケバン女である。
他の男性キャラ含めても一回り大きく、迫力がある。さらに接近戦ではしばしばこちらを鷲掴みし、平手打ち(往復ビンタ)をはなってくる。
この攻撃から逃れるのがなかなかに難しく、こちらの攻撃をしかけようにも距離を縮めるのがとてもとても怖くなってしまうのだ・・。
全クリしてから振り返ってみても、このみすずがこのゲーム最難関であり、大人になってからも強く印象に残っているキャラであった。
4面がきつい
ファミコン版では4つのステージで構成されているのだが、4面が非常にしんどい・・。
何がしんどいのか・・・それは面道中が迷路のようになっているからだ。
それまでのステージは敵を倒すと次に進め、分かれ道などなくスムーズに進行することができる、いわゆる普通のベルトスクロールであった。
しかし、4面は敵を倒すと扉が複数開き、好きな方を選んで進む仕様となっている。
もちろんそれはそれですごく楽しいのであるが、はずれの道を進んでいくと、元の地点に戻されたり、何周もループさせられたりと、ストレスがたまっていく。
さらに、この道中にはそれまでに出てきたボスキャラたちが、複数体となって登場するという仕様。・・・もちろんその中にはみすずもいる。
最初はワクワクしながら迷路を楽しんでいたが、「もう勘弁して」、となること間違いなしの鬼仕様なのである。
その後のくにおくんシリーズの原点
くにおくんシリーズはその後頭身を変え、大ヒットする。街中でのバトルやスポーツにかこつけたハチャメチャな戦いが魅力な大人気シリーズである。
熱血硬派くにおくんはその元祖であり、頭身も大きいためコミカルな要素が少し薄いようにも感じる・・・。
しかし、それでもその後のシリーズのハチャメチャバトル感は、この初代から充分すぎるほど体験できる。
また、登場人物の「くにお」と「りき」はその後のシリーズでも良きライバルとして、良き友としてストーリーを紡いでいく。
高度な操作を必要とせずにハチャメチャなバトルを展開させていくことができる。ストレス解消できる。というのを教えてくれたこのゲームの功績は大きいと言えよう。
まとめ
熱血硬派くにおくん。
頭身の違いから、ファミコンの中のくにおくんシリーズでは異色な作品、雰囲気を醸し出しているかもしれない。
しかし、今となればそれは、良い意味で進化していった証、と言えるだろう。
ゲームの面白さや方向性はこの初代でしっかりと確立され、ファミコン少年にとっては、とにかく「かっこいい」と思った作品でもあろう。
熱血硬派くにおくんは、くにおくんシリーズの中で最も硬派な魅力と男くさい体験を届けてくれた愛すべき作品である。
コメント