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今も昔も、国内でも海外でも大人気のキャラクター
忍者。
子ども心にテンション上がるし、大人になっても不思議な魅力を放っている日本が誇れる「文化」である。
ファミコンでもたくさんの忍者が登場したが、今日ここで紹介するのは、
忍者くん 魔城の冒険
忍者だがかっこよさよりもかわいさを追求したゲームである。
でも、忍者特有のかっこよくて素早いアクション体験が可能な作品である。
本日は、くせは強いが奥深くコミカルキャラが人気の名作、忍者くん 魔城の冒険を紹介していこう。
ゲーム概要
忍者くん 魔城の冒険
発売日:1985年5月10日
価格:4500円
メーカー:ジャレコ
ジャンル:アクション
機種:ファミコン
宝物を狙って魔物たちがお城に侵入した。
いち早く察知した忍者くんは単身魔城に乗り込んでいく。
様々な敵と武器が忍者くんに襲いかかる。
賢い敵の攻撃を避け、すばやく倒し、奪われた宝物を取り戻さなければならない。
すべての敵を倒して、お城を守るんだ忍者くん!
手裏剣とくせのあるジャンプアクションで攻略していく忍者ゲーム。
手裏剣以外にも体当たりを駆使しながらの攻略が楽しい。
全18ステージ。
敵との攻防のコミカルさや、かわいらしいキャラデザインが人気。
それではここからさらに、忍者くん 魔城の冒険の魅力について深掘りしていこう。
珍しい!?縦スクロールアクション
まず「縦スクロールアクション」という言葉自体聞き馴染みがない。
「縦スクロール」はシューティングやレースゲームではちょいちょい見かけるが、アクションではなかなかお目にかかれない。
横への画面切り替えはなく、縦、キャラクター目線で言うと上へのぼり、下へ降りながら進めていくゲームである。
また、このゲームは上へ下へのスクロールはあるものの、1ステージ1エリアで完結するシンプルなつくりとなっている。
次項で述べる「操作性」に関してはいろいろあるが・・・、さくっとプレイできるゲームなのも魅力だ。
正直操作性は悪い
正直操作性がいいゲームではない。
見た感じはちょろちょろスムーズに動いてはいるが、やり始めはだいぶ違和感を感じる。
基本動作は3つ・・いや4つか。
横へ動く、ジャンプ、手裏剣、そして体当たり(動きは横へ動くのと同じ)。
横へ動くのは普通に十字キーの横を押せばいいので問題ない。
体当たりすることで敵を気絶させられるのでこれも楽しい。
問題はジャンプと手裏剣だ。
ジャンプは、
- 左+A … 左側にジャンプ
- 右+A … 右側にジャンプ
- A … 下段に下りる
といった仕様。
普通に画面真上へのジャンプがさくっとできないのが驚きであり難点。
また、Aボタンを押す時間が短いと小ジャンプ、Aボタンを押す時間が長いと大ジャンプという、「アトランチスの謎」に近い感覚のジャンプなのもちょっと異色。
そして手裏剣。
これもぱっと見は違和感ないが、連射ができるわけではなく、射程も微妙・・。
正直あまり気持ちよさは感じない。
やり慣れてくれば違和感は感じなくなるが、レトロゲーマーでも久々にプレイした時や初見プレイであれば、やりにくさを感じる操作性となっている。
キャラは好感持てる
今も昔も大人気の「忍者」。
ファミコン時代もたくさんの「忍者」がいろんなところで活躍したものだ。
この「忍者くん」は後にシリーズとして発展していくが、そのキャラのかわいさが大きな魅力だ。
主人公の忍者くん以外でも、登場する敵キャラは不気味でありながらも好感が持てるかわいいキャラばかりである。
- 黒子・・忍者くんと同じ「手裏剣」を使ってくる最初のステージで襲ってくる敵
- ダルマ・・、追尾武器「カマ」使用する
- カブキ・・「爆弾」を投げてくる敵。戦いが長引くと、多数の爆弾を放ってくる
- カミナリ小僧・・手裏剣よりも速く、連射も可能なカミナリ攻撃をしてくる手ごわくてかわいい敵
- おしし・・手裏剣を止める炎を吐く(あちこち燃え移る)。忍者くんを跳ね飛ばすこともある
- ガイコツ・・短刀の連続打ちが脅威。画面の端まで届く
- トカゲ・・忍者くんの攻撃をかわす身軽い敵。炎攻撃はゆっくりめ
- ヨロイ・・最強の敵。通常の手裏剣攻撃がきかず、気絶させてからの手裏剣攻撃でないと倒せない。弓矢攻撃も強力
賢い敵キャラ
全体的なつくりは、当時のファミコンの中でも少々ちゃちな印象。
しかし、このゲームは奥深い面白さを秘めている。
それは、敵キャラが賢いから。
実は、敵キャラクターに思考ルーティン(AI)を搭載しているのである。
プレイヤーとの間合いを図り、プレイヤーとの位置関係を把握しながら行動しているのである。
これにより他のゲームにはない敵キャラとの駆け引き、パターン化されない展開が発生し、非常に奥深く、飽きさせないプレイを生んでいる。
目指せボーナスステージ
ステージ内の全敵キャラを倒せば次のステージへ進める。
奥は深いが、流れとしては単調である。
しかし、このゲームは面道中にボーナスステージがある。
時間制限残り100秒を切ると上の方から光った玉が落ちてくる。
この玉を計3つ取り、そのステージをクリアするとボーナスステージに進める。
ボーナスステージは暗闇の中光る玉を取って回る、というより一層単調なステージとなっている・・・。
が、
敵が出ないのでストレスなく進められ、小休止にはもってこいの心休まるステージだ。
まとめ
今いきなりプレイすると、正直「う~ん・・・」と感じるかもしれない。
それは操作性にくせがあるからである。
でも、操作性は慣れてくればどうってことない。
そして、操作にさえ慣れてしまえば、このゲームの奥深さに没入できる。
ボーナスステージへのチャレンジはもちろん、通常敵もなかなかパターン化されずに押し寄せてくるので、何度やっても楽しめる。
面が進むごとに手ごわい敵も出現するが、キャラのかわいさも相まって楽しさ倍増だ。
忍者くんシリーズはその後さまざまな形で進化、発展を遂げることになるが、それはまたいつか別の機会で紹介しよう。
忍者くん 魔城の冒険は、ちょっと我慢が必要かもしれないが、噛めば噛むほど面白さが増していく、忍者の名にふさわしい名作アクションゲームである。
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