<レトロゲーム紹介>【びっくり熱血新記録!】 不満点はあるがくにおらしく熱く楽しめる

レトロゲーム

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さあ、パリオリンピックも開幕しました。

そこで今回紹介するゲームは、

びっくり熱血新記録!

くにおくんシリーズの比較的後期に発売されたスポーツもの。

スポーツとは言うものの、くにおくんシリーズらしいスポーツマンシップに乗っ取らないぶっ飛んだ内容となっています。

大好きな作品で何度もプレイしたのですが、今回はちょっとネガティブ要素多めです・・。

それでも愛してしまうくにおくんシリーズ。

罪な奴です。

それでは、ぶっとんだ競技でくにおのお戯れを楽しめる名作、びっくり熱血新記録を紹介していきたいと思います。

 

ゲーム概要

びっくり熱血新記録! はるかなる金メダル

発売日:1992年6月26日
価格:6500円
メーカー:テクノスジャパン
ジャンル:アクション
機種:ファミコン

運動会を通して他の学校を叩き潰してしまおうと企んだ藤堂。

しかし、くにおをはじめとする他校の生徒の力を甘く見たため失敗に終わってしまう。

失敗が嫌いな藤堂は、計画を練り直した。

藤堂グループ会長である父・晃之助に泣き落とし作戦をしかけ、アスレチック大会開催にこぎつけた。
しかも、父晃之助がアメリカから呼び寄せたスペシャルチーム、オクラホマハイスクールを招待して。

くにおたちの運命やいかに・・・。

 

くにおくん率いる熱血高校らが5種類の競技でメダルの枚数を競い合うスポーツアクションゲーム。

いつも通りのハチャメチャな競技を5チームで競い合う。

メダルでアイテムや情報を購入することもできる。

最大4人プレイ可能。

それではここから更にびっくり熱血新記録の魅力を深掘りしていこう・・・と思うが、今回はややネガティブな要素多めです。

 

まずは競技を紹介

400mハードル

1対1のセパレートレーンで行われる競技。

24基のハードルが設けられており、ハードルを避けたり壊したりしながらゴールを目指す。

また、壊したハードルの破片を使ったり旋風脚で相手を妨害する事も可能。

先頭ランナーから遅れて画面から見えなくなると、体力が減って画面中央へ強制復帰される。

ダメージによりライフが0になると失格。

トーナメント形式で行われる。

 

ハンマー投げゴルフ

文字通りハンマー投げ+ゴルフである。

ハンマーを投げて何投でカップに入れられるかを競う。

OBは存在しないが、ぬかるみや池ポチャはある。

ハンマーは連打で飛距離が伸び、十字キーで角度をつけることができる。

 

水泳バトルロイヤル

バトルロイヤルではなく1対1のトーナメント方式で行われる。

プールで泳ぎながら戦う。

ライフが0になると敗北になるが、その他に「空気」というパラメータがある。

水中にいると徐々に減っていき、水上で息継ぎをすることで回復できる。

また、攻撃を受けると空気は大幅に減り、空気が0になった状態でいるとライフが減り続ける。

水中と水上のバトル、空気の残量などの計算、駆け引きが重要となる競技。

 

ビル越え棒幅跳び

ビルの屋上から隣のビルの屋上へと渡っていき、いくつのビルを跳び越えられるかを競う競技。

通常ジャンプ、棒を使ってのスーパージャンプ、一輪車を使っての綱渡り、を駆使してゴールを目指す。

ビル間に落ちると規定回数まではトランポリンで戻されるが、それ以上失敗すると終了となる。

順位は跳び越えたエリアの数で決まり、同数の場合は高いジャンプを記録した方が上位となる。

 

はちゃめちゃ柔道

1対1のトーナメントで行われる柔道形式の変則バトル。

組み合うと発生する連射合戦で相手の気力を0にすると、必殺技を繰り出すことができる。

実際の柔道では反則となる打撃技、プロレス技、喧嘩技もある。

ライフが0になると負け。

 

くにおくんシリーズにしては自由度低め

スポーツと喧嘩にあけくれるくにおくん。

スポーツシリーズは競技のルールがあるため喧嘩ものよりは自由度は落ちる。

それでもぶっ飛んだスポーツ体験はくにおくんならでは。

本作もスポーツゆえ、競技のルールにのっとるため自由度は低め。

5種目ある中で2種目が単独競技であり、全員同時プレイとなる競技もないため、くにおシリーズとしてはややお行儀が良い印象だ。

 

攻略法もやや単調

くにおくんシリーズは全クリ自体はそれほど難くないものが多い。

本作も同様。いや、くにおくんシリーズの中でも特に易しいのではないだろうか。

その分、友達とのバトルが熱い!・・・というわけでもない。

というのも、本作はメダル獲得数が多いと、より有利なアイテムを購入できるため、第1競技のハードル競走の勝敗がそのまま後の順位・展開に直結することになりやすいのだ。

メダルは勝敗だけでなく、どの競技の道中でも獲得できるのだが、それ以上に競技覇者への授与メダル数が物を言う。

ゆえに、アイテム購入禁止などの縛りを設けない限り、ハードルで優勝した者が圧倒的に有利になってしまうのだ。

しかも、慣れた者であればハードル競走初手で特殊技(旋風脚)を決め、レースを支配できてしまう。

つまり、初っ端の初っ端でゲーム展開がほぼ決まってしまうのだ。

熱血行進曲と比べると攻略法もやや単調と言わざるを得ない。

 

個性も低め

一応、熱血行進曲他同様、キャラには力や走力、ライフなどパラメータがある。

しかし、アイテムでパワーアップできるせいか他の作品ほど個性は感じられない。

最終競技のはちゃめちゃ柔道では一部の有力キャラのみ特有の必殺技があるが、作品全体として必殺技の印象は薄い。

また、熱血行進曲ではれいほうがチート級の強さを誇るチームであった。

今作ではオクラハマチームがその類で描かれ競技もシード扱いされる・・・が、そこまで強くもなく個性も感じられない。

熱血行進曲のかちぬきかくとうが出来過ぎてたのだろう・・と今は思う。

 

アイテム購入が楽しい

ここまでネガティブ要素を並べてみたが、ポジティブ要素もここで紹介する。

それは競技開始前にメダルを使ってアイテムを購入することができる点だ。

ライフや走力を上げてくれるドーピング的なものから、競技で使用できる必殺技、さらにはみなから卑怯とも言われるほどのチートアイテムまで様々。

応援や必勝法を聞く、などといった簡易なものまである。

特に必須とも思われるものをいくつか紹介しよう。

 

400mハードル

オート旋風

簡単ではあるがコマンド入力をしないと繰り出せない旋風脚をボタン1つで繰り出せるアイテム。

先述の通り旋風脚がこのゲームで最も大切な要素と言っても過言ではないので、初っ端の競技だが購入必須である。

 

まきびし

レース道中ランダムで敵のレーンにまきびしを敷くことができる。

ライフが削られスピードも落ちるため、油断すると走りのリズムが崩れてしまう。

 

ハンマー投げゴルフ

きりもみ

いわゆるオート連射。連射でひーひー言う競技なのでハッキリ言ってチート。

 

水中バトルロイヤル

かっぱのみずかき

水中でスピーディーに動くためのアイテム。

敵とのバトルで有利に動ける他、道中に流れてくるメダルをより多くゲットするために重宝する。

 

ピラニア

ランダムで敵目掛けてピラニアが飛んでくる。

ライバルからすると一瞬敵が2人になるようなもの。

あっという間に劣勢になってしまう。

 

ビル越え棒幅跳び

トランポリン

落下しても復活できる回数を増やしてくれる。

真っ当な競技の為、失敗しても救われる回数が多い方が有利。

 

はちゃめちゃ柔道

オート連射

こちらは文字通りのオート連射。

こちらの競技もおおむね連射が物を言うのでチート。

 

はどうけん

強力な飛び道具。名前につられて購入し、確かに強力だとは感じるものの、そこまでありがたいアイテム(必殺技)ではない。

 

アイテム購入システムがゲームを単調にしたのは否めないが、それでも手持ちのメダル数と相談しながらどれを買おうか考えるのは非常に楽しい。

 

まとめ・・・それでも熱くなれる!!

全体的にネガティブな感じの紹介となってしまったが、それでも熱くなれるゲームなのは間違いない。

初手でほぼ全て決まるとは言え、気を抜けばあっという間に転落する。

登場人物も相変わらずたくさんだし、競技もルールがあるとはいえ、オリンピックやスポーツマンシップに乗っ取ったゲームと比べると突っ込みたくなる要素ばかりである。

びっくり熱血新記録は熱血行進曲とどうしても比べてしまうため、やや物足りなさは感じるが、オリンピックの時期にこそ?熱くなれる、今プレイしてもゲームのしずらさは全く感じないくにおくんの名に恥じない名作である。








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