<レトロゲーム紹介>【ベスト競馬 ダービースタリオン】勲章物!ゲームと競馬の文化の融合

レトロゲーム

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今日は2024年5月26日(日)。

2024年、日本ダービー、レース当日である。

そこで紹介したいゲームがこちら。

ベスト競馬 ダービースタリオン

通称ダビスタである。

ファミコン版では2作品出ている。

ゆっくりのペースではあるが後の主要ハードほとんどで発売されている、ゲーム界&競馬界の金字塔とも言える作品である。

とにかくどっぷりはまらせてくれる、中毒性のある元祖?競馬シミュレーションゲームだ。

本日は、競馬の魅力をゲームに落とし込み、たくさんのゲーマーを競馬オタクに、たくさんの競馬オタクをゲーマーにしてきた憎らしい程の名作、ダービースタリオンを紹介していこう。

 

ゲーム概要

ベスト競馬 ダービースタリオン

発売日:1991年12月21日
価格:6800円
メーカー:アスキー
機種:ファミコン
ジャンル:シミュレーション

競馬シミュレーションの草分け的存在のゲームの1作目。

プレイヤーは馬主となり、競走馬を生産し、調教し、レースに出走させ、全G1競走制覇を目的とするゲーム。

幾通りもある配合、血統、調教やレース選択など奥深く、コアなファンも心酔させた。

それではここからさらにベスト競馬ダービスタリオンの魅力を深掘りしていこう。

 

原点ここにあり

今なお続く大人気ゲームの原点。

シリーズが進む毎に進化はしているが、大きな変革は感じない。

基本構造はそのままである。

競走馬を生産し、調教し、騎手を選んでレースに出走する。

目指すはG1競走、日本ダービー。

かつてファミリージョッキーという競馬ゲームを紹介したが、あちらはレースゲームであるが、こちらはシミュレーションゲーム。

いかに走る馬を生産し、有効な調教を施し、適性を見抜いてレースに出走するか。がポイント。

そして、稼いだ賞金でより良い馬を生産・育成する。

考える作業、シミュレーションが本当に楽しいのだ。

初代のダビスタは関東限定(一部G1では関西のレースもある)という、今ではかなりいびつなスタイルとなっているが、それでも初代にして構造は完成されていたように思う。

 

最適化前

基本構造はそのまま、と言ったが、シリーズを追うごとにプレイしやすくなっているのは確か。

故に今プレイすると、「まだまだ最適化前なんだな」というのは感じる。

月日の進行を中心に、テンポは悪い。(それでもロードがない分今よりはましかも・・)

また初代は、牡馬しか産まれず、自家製繁殖のシステムはなかった。

しかしダビスタは、超コアなやり込み勢が産まれた作品、になるのである。

繰り返し繰り返し、延々同じような作業を繰り返す。

だからこそテンポの悪さを改善し追求し、進化していったのだろう。

シリーズが進む毎に最適化されていき、より一層延々と繰り返し遊ぶガチ勢を産む、モンスターゲームへと進化した。

 

が!・・・何度も繰り返すが、本作はそんな最適化前の作品である。

 

奥が深い配合

ゲームの目的は「最強馬生産」。

その為により良い種馬とより良い繁殖牝馬を交配させる必要がある。

種牡馬の数は64頭、繁殖牝馬は100頭以上。組み合わせはざっと6400通り以上!

種牡馬には気性、底力、健康、実績、安定がA~Cまでランク付けされている。

成長は早熟、普通、晩成と3段階に分けられている。

ダートの得意有無も◎、〇、△と3段階に分かれている。

距離適性も記されている。

インブリードという血統表内にある特定の血(種牡馬)を重ねることで、能力がアップすることもある。

運や確率の要素も多分にあり、毎回同じ配合で同じ能力が再現されるとは限らない。

相性の良い組み合わせを見つけ、ひたすら生産に没頭する。

様々な可能性を秘めた奥深い配合の面白さがダービースタリオン人気の秘訣である。

 

白熱のレース

レースは今見ると小さな人形が動いているように見えるが、ゴール前の攻防は見ごたえ十分だ。

結局は馬の能力と運に左右されるが、戦法もお任せ、逃げ、先行、差し、追い込み、マークを指示できる。(その通りに乗ってくれるとは限らないが)

初勝利をあげたとき、大レースを勝った時、ギリギリのところで逆転した時、など実際の競馬同様感動する。

 

ちなみに、このゲームは薗部博之氏が3年強かけて1人で開発したものなのだが、そのうちの2年ほどを実況部分に費やしたらしい。

実況はキャプテン翼をモデルとしたが、なかなかしっくりこず、最終的にはテンポの速い実況を打つことでより臨場感のあるレースを再現することができたようだ。

 

まとめ

ダービースタリオンが今日の競馬文化の発展に多大なる貢献をしたのは言うまでもない。

競馬好きの著名人はもちろん、現役の騎手や馬主もダビスタから競馬に入った人は少なくない。

私も競馬への興味・熱を一気に沸点まで上げてくれたのがダビスタである(私の場合ダビスタ2)。

初代版は今プレイすると、ゲーム的にも競馬的にも時代を感じてしまうが、生産に没頭して白熱のレースを楽しむ、と言う点においては不変である。

ダービースタリオンは競馬とゲームという大きな娯楽の融合と発展に貢献した、個人的には文化勲章物の作品である。

 

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