仲間とレトロゲームの話をすると、このタイトルを口にするだけでみんながニヤッとする。
スペランカー
とにかく衝撃的なゲームであった。
名作である、いやいやクソゲーである、と意見が二分する作品だ。
アクションゲームの中でもゲーム性や操作感は他と大きく異なる強烈な個性を出している。
本日はファミコン界の愛される問題作「スペランカー」について紹介していこうと思う。
ゲーム概要
スペランカー
発売日:1985年12月7日
価格:4900円
メーカー:アイレム
機種:ファミコン
ジャンル:アクション
伝説のピラミッドへとたどりつくため地底ふかくいりくんだ洞窟に入り込んだ主人公。
高価な宝物がねむる中、ゆうれい、こうもり、毒ガス、落とし穴など数えきれない危険が待ち受ける。これらをクリアして、カギを見つけだし進めていくスリルとアクションいっぱいの洞窟探検旅行がテーマのゲームである。
一見するとワクワク感とドキドキ感満載のゲームに見える。時代背景的にもインディージョーンズを思わせる。
しかし!
しかし・・・である。
・・・ではここから更にスペランカーの魅力を深掘りしていこうと思う。
なんといってもその弱さ
スペランカーの大きな特徴、それは何と言っても主人公の弱さである。
ゲーム界きっての弱主人公。
ちょっとのくぼみに落ちるとダメ。
自分の身長と同じくらいの高さから落ちてもダメ。
高くジャンプして落ちるとダメ。
もちろん敵に触れてもダメ。
とにかくデリケートな主人公であった。
ちなみにかつて横浜ベイスターズに所属していた多村選手は、ここぞというところでよくケガをしていたため、「ハマのスペランカー」と揶揄されていた。
弱さゆえのハラハラ感
とにかく弱い主人公だが、その弱さゆえのおかしなゲームバランスが、このゲームの魅力のひとつであろう。
デリケートゆえにその生き死にの判定に一喜一憂してたのである。
「あ!落ちた!」
・・・ギリギリセーフ・・・
その時の、「おーーー」感は他のゲームとは一味違う。弱い主人公を守り抜いたような気持ちにさえさせてくれる。
弱さゆえのハラハラ感は、母性本能、父性本能をくすぐる、そんな愛らしい主人公であった。
実は冒険としてよくできている
探索ゲーム、冒険ゲームである今作だが、操作性は別としてゲームとしてはよくできている。
様々なアイテムをゲットし使用することによって先へ進める。攻略までの道中も多少人によって順路が異なり、探索要素や順路開拓など決して底が浅いゲームではない。
ギミックやトラップもゲームが進んでいくごとに増えていき、単調ながらも飽きさせない作りとなっている。
インディージョーンズ、はさすがに言いすぎだが、冒険、探検、はしっかりと感じさせてくれる内容となっている。
個人的にはトロッコの移動がワクワクしたが、油断していると上から伸びてくるナニモノかに簡単にやられてしまう・・。
死んだときのあのBGM
ファミコンのアクションゲームは基本死にゲーである。死ぬことによって覚えていく。
そのためか?この時代のゲームはそれぞれで残念さをあおるBGMを用意しているものが多かった。
マリオのあのBGMなどが代表であるが、このゲームのそれも耳に残る。ずっと残る。レトロゲーマーであれば来世まで残るであろう。
初見で始めるとものの10秒で3回は簡単に聴けてしまうあのBGM。決して聴き心地のいいBGMではないが、すごく印象的でこのゲームの魅力を高める要素になったのは間違いない。
ジャンジャジャンジャジャンジャジャンジャ♪ ジャンジャンジャン♪
まとめ
このゲーム、2も出ているのだが、悲しくも1のゲーム性の評価からの反省なのであろうか?ゲーム性が全く異なる。
しかし、時は過ぎ、平成、令和でのスペランカーの評価は、圧倒的に1が上である。1の方が愛されている。
2は出ていることさえ知らない人も多い・・。
さらにこのスペランカー、switchでも新作が出るなど正統な形で進化も続けている。
ファミコン時代のシビアな操作性と守ってあげたくなる主人公、独特の雰囲気が魅力の同ゲーム。
名作、クソゲー論争、私は愛すべきクソゲーとして1票投じたい。
私はこれからも「スペランカー」を愛していきます。
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