<レトロゲーム紹介>【ゼビウス】謎や都市伝説を生み出したSTG

レトロゲーム

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今回紹介するゲームは、シューティングゲームの王道中の王道

ゼビウス

ファミコンの超初期に発売されたアーケード移植のシューティングゲームである。

シンプルなつくりと今やってもついつい没頭してしまう魅力あふれた「シューティングのど真ん中」を行く作品だ。

懐かしさを振り返りつつ、今でも没頭してしまうその魅力を中心に紹介していこうと思う。

 

ゲーム概要

ゼビウス

発売日:1984年11月8日
価格:4900円
メーカー:ナムコ
ジャンル:シューティング
機種:ファミコン

西暦2009年、地球は超知性体「ガンプ」率いるゼビウス軍による攻撃を受けた。

核兵器を用いてすら破壊不能な物質「イル・ドークト」で武装したゼビウス軍に、南アメリカは制圧されてしまう。

そこへ約12000年ぶりに地球に帰還した「ムー・クラトー」とアンドロイド「イブ」が助けに入った。

そこで分かったのは、ガンプの正体が、かつて地球上に存在した人類の活動を支援するために作られた生体コンピューター「ガンプ」の6つの「レプリカ」の1つであることだった。

人々の生活に不可欠なものとなったガンプは、トラブルをきっかけに自我に目覚めてしまう。

ドークトと呼ばれる超能力をも獲得したガンプは、自身による絶対支配こそが人類を幸福に導く最良の方策であるとの結論に至る。

ガンプは移民計画を政府に提案し、賛同する人々(適合者)を自身のレプリカと共に各惑星へと送り出した。

地球には計画に従わなかった人々(非適合者)が、武力行使により敗れてしまう。

それが引き金となり、6つのレプリカは「集合意識体ガンプ」として覚醒。

反対派を抹殺すべく地球へ攻撃を繰り出すガンプ。

しかし、地球上の人類は滅亡寸前に追い込まれるも、ガンプの構成細胞と同じ遺伝子配列を持った「ラスコ・クラトー」のサイコバリアによって守られ、生き延びるのだった。

だが、ガンプの誕生から16384年後の西暦2012年。

地球を原点とするXYZ軸上に6つの移民惑星が重なった時、全てのレプリカが地球へテレポートを行い強大な力を持った真の「ガンプ」として再生を遂げてしまう。

人類は、ムーたちの助力を得て、イル・ドークトを破壊するエネルギー弾「スパリオ」を放つ戦闘機ソルバルウを造り出す。

ソルバルウはガンプの再生を阻止すべく、南アメリカのゼビウス軍拠点へと出撃するのだった。

 

アーケードで爆発的な人気を誇った縦スクロールのシューティングゲーム。

主人公ソルバルウを操り、地上と空中の敵を撃破し全16ステーシ攻略を目指す。

重く深いストーリーと、シンプルな操作性が魅力。

更に、無敵の板バキュラや謎の要塞アンドアジェネシスなど、次々と現れる未知の敵や隠しキャラなど世界観も好評だった。

移植ゲームならではの制限はあったものの、無敵コマンドなど裏技も追加され話題になり120万本を越える大ヒットとなった。

それでは、ここから更にゼビウスの魅力を深掘りしていこう。

 

パワーアップ要素は特になし

アーケードからの移植、そしてファミコン初期という事もあり「装飾」は控えめだ。

自機パワーアップ要素は特になし。

その後のシューティングゲームの進化を見れば明らかだが、スピードアップやバリア、ショットの変化などのパワーアップはあって当たり前であり、それが楽しい。

しかし、ゼビウスではそれがないのだ。

でも、決して物足りない、といった感じはなく普通に楽しめる。

パワーアップ要素がない分、純粋にシューティングの腕が問われる。腕を磨くことが出来る。

文字通り全員が同じスタートラインにたって競い合うことが出来るのだ。

華やかな自機強化もゲームの魅力の1つだが、シンプルなシューティング体験もそれはそれで楽しい。

 

めくるめく敵と舞台

大きなアクションや演出はないが、淡々と進み、舞台や敵もめくるめく変化・進化していくのがゼビウスの魅力の1つである。

緑を基調としたゲームエリアは全部で16種類。登場キャラクターは20種類以上。

飛ぶ敵は対空攻撃武器「ザッパー」で、地上の敵(地上物)には対地攻撃武器「ブラスター」で攻撃する。

連射で倒して進むというよりも、うまく敵を避けてコース取りで攻略する、といったイメージが強い。

特に印象的だった敵は、子どもたちから「板」「謎の壁」と言われたバキュラ。

そして、特定エリアで出現する大型要塞アンドアジェネシス。

アンドアジェネシスは「待ってました!ボス!」といった感じで、特定部分を攻撃しないと倒せない敵。(時間がたつと撤退していく)

子どもたちに謎とワクワク感を与えてくれた。

 

点数を競う?隠しキャラを探す?

ゼビウスは淡々と進むゲームであるが、やり込み要素充分なゲームでもある。

点数を競い合うのと、隠しキャラを探すのが当時は流行った。

点数は敵キャラによって細かく設定されており、敵はめくるめく出現するので、友達同士で必ず差が出る。

どうやって高い点を取ればいいのか、ただひたすら先へ進むだけでなく、攻略法(より高い点数を稼ぐ方法)を見つけるのもまた楽しい。

隠しキャラはソルとスペシャルの2つ。

ソルは八角柱型の構造体で、ブラスターの照準が反応し、見つけることが出来る。

埋設地点にブラスターを落とすと出現し、完全に出現しきった本体に再度ブラスターを撃ち込むことで破壊できる。

出現と破壊でそれぞれ点数も加算される。

スペシャルは『ラリーX』からの引用であり黄色い三角旗の脇に赤い“S”が付いたキャラクター。

全16エリア中に4か所ある「スペシャルフラッグゾーン」のどこかにブラスターを落とすと出現し点数が増え、通過すると残機が増える。

ブラスターの照準には反応しないので、出現前に位置を特定することは困難。また、当初はバグとして扱われていた。

 

都市伝説

有名な都市伝説を1つ。

先に紹介した「謎の板」バキャラ。

ゆっくり回転しながらこちらへ迫ってくるのだが、絶対に倒すことができない無敵キャラなのだ。

しかし、当時どこからともなく「256発当てれば倒せる」といった流言があった。

無理だろうな・・と分かりながらも、必死で連射に明け暮れたファミコン少年がいたとかいなかったとか・・

それから時はたち、それはデマだったと証明された・・。

デマが広まったのは当時の同人誌『ゼビウス1000万点への解法」にて著者が開発者の遠藤氏のファンサービス的発言(冗談)を曲解して広めてしまったことが原因あったようだ。

そもそも物理的に84発以上は当てることができないのだ。

こういった都市伝説が広まる信じる少年たちがいた、というのも古き良き時代を感じる。

 

まとめ

ゼビウスはシステムも音楽もシンプルな「THE・STG」と言っていいだろう。

腕を上げるにはもってこいの作品であり、ひたすら没頭して楽しむこともできる。

やり込み要素、面白要素も多彩で、よからぬ?噂まで飛び交うゲームだった。

少年時代の我々にとってファミコンの腕は勉強や運動に匹敵するステータスだった。

ゆえに、シンプルに「腕」が問われるゲームだったのもヒットの要因だろう。

ゲームの進化は嬉しいが、単純明快さもゲームには必要な要素かもしれない。ゼビウスはそう思わせてくれる古き良き名作シューティングゲームである。

 








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