<レトロゲーム紹介>【イー・アル・カンフー】格闘ゲームの元祖!?

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1vs1の対戦格闘アクション。

それは90年代のストリートファイター2の出現により一気にゲーム界を席巻した。

しかし、1vs1の対戦格闘アクションは80年代すでに発売され、俺らをちょっとだけ熱狂させてくれていた。

イー・アル・カンフー

まだ、友人との闘いはできず、vsコンピュータのみではあるが、2次元で敵と相対しパンチ、キック、ジャンプで敵のライフを削り倒していく。

まさに、スト2をはじめとする格闘アクションのそれであった。

本日は対戦格闘の先駆けともいえるゲーム、イー・アル・カンフーを紹介しいこう。

ゲーム概要

イー・アル・カンフー

発売日:1985年4月22日
価格:4500円
メーカー:コナミ
ジャンル:格闘アクション
機種:ファミコン

アチョー! 時は中国清朝も末期。中国全土でチャーハン一族が悪業をかさねていた。

主人公であるカンフーの達人リーはチャーハン一族撲滅のため、敵の根城である「メンマの塔」へとのり込む。しかし、リーの行手には、次々と強敵が立ちはだかる。

はたしてリーは、チャーハン一族を倒し、中国に平和をとり戻すことができるのだろうか。

 

コナミ初のファミコンソフト。1vs1の格闘アクションゲーム。

パンチキックを駆使し、棒術使いや火炎術師などの個性的な5人の敵を倒していく。

操作性がよく、カンフーならではのアクションが多い。ステージの合間には扇や刀を壊すボーナスステージもある。

それではここから更に、イー・アル・カンフーの魅力について深掘りしていこう。

この時代には珍しい1vs1

アクションゲーム主流のファミリーコンピューター。

ファミコン少年をターゲットにした「闘い」が多かったが、意外にも1vs1に特化したゲームはほとんどなかった。

敵がたくさん出てきて、避ける。倒す。というのも爽快で面白いのだが、1vs1というのもすごく新鮮だった。

敵の攻撃パターンを頭に入れ、こちらの攻撃パターンを確立し攻略していく。

やっていることはスト2のそれと似ている。

「タイマン」というのこの時代のゲームとしては実はすごく新鮮で、夢中になって「やっつけ方」を探したものだった。

簡単操作

1回やればすぐに覚える簡単操作は魅力だ。

スト2のような難しいコントローラさばき、コマンド入力を必要とする必殺技が存在するわけではない。

やれることはパンチとキックのみ。それにジャンプとしゃがみ動作を加えて闘う。

各々で好きな攻撃パターンをみつけ、頭の中で勝手に必殺技化して楽しむのだ。

今思うともうちょっと技があればな、と思わなくもないが、それでも当時はこの分かりやすい簡単操作だからこそ夢中になれたのではないか、と思っている。

ちなみに私は「ジャンプしてキック」 これ1本で攻略した。

個性的な敵

全5面、全5人のステージ構成。敵も個性豊かな顔ぶれとなっている。

ステージ1:ワン
棒を使って攻撃してくる。動きはゆったりだがリーチが長い。

ステージ2:タオ
火の玉を吹いてくる。距離をとって闘うと苦戦する。

ステージ3:チン
チェーンを振り回して攻撃してくる。ワンショルダーの服を着て、ヒゲを生やす往年の外人レスラーのよう。

ステージ4:ラン
唯一の女性。手裏剣攻撃をしてくる素早い敵。

ステージ5:ウー
大柄な敵だが突如こちらめがけて飛行攻撃をしてくる。

シンプルな攻撃と子どもにもわかりやすい特技を持った敵たちである。ステージを突破するごとに「なんだこいつは!?」と思ったものである。

もちろん個人的にはランが好きだが、ウーがこちらめがけて飛んできたときはかなり驚いた。

ループ式

全5ステージをクリアすると、主人公が中央の銅鑼をたたく演出が入り、次のステージへと移行する。

次のステージでは、ステージ全体の色味は変わるが、敵はまたワンさんが出てくる。

この時代特有のループ式のゲームなのである。

筆者はそんなことはつゆ知らず。

色味が変わったことで、なんか敵が強くなったような気になり、またこいつらを蹴散らしたら別の敵が出てくるんではなかろうか?ラスボスやラストステージ、エンディングがそのうち出てくるんではなかろうか?と夢中でプレイし続けた。

そのうちに諦め、しばらくしてからループ式のゲームだと知った・・・。こういった思い出も、この時代のファミコンあるあるの1つであろう。

ボーナスステージ

敵の撃破攻略はしばらくプレイすれば比較的簡単にできるようになる。ゆえに全クリ?は容易なゲームと言える。

しかし、このゲーム3面と4面の間にあるボーナスステージが非常に難しいのだ。

ボーナスステージなので失敗したからといってゲームオーバーにはならない。

しかし、やり込み勢、ファミコンガチ勢にとっては無視しておけない代物だ。

このボーナスステージ、敵は出てこないが刀や扇などの謎の物体が右から左から飛んでくる。それを避けたり倒したりすることで攻略していく。

だが、これがきっちりとパターンを覚えないと、ものの数秒でやられてしまう程の高難易度。ちょっとの動きのミス、無駄も許されない。

イー・アル・カンフーは敵をすべてノーダメで倒し、このボーナスステージを攻略してはじめて真のエンディングを迎えたと思えるゲームなのだ。

まとめ

私は現在は格闘ゲームはあまりプレイしないのだが、90年代のスト2を中心とした格ゲーブームにはしっかり乗っていた。

1vs1で、相対する敵を倒す楽しさ、夢中になって攻略に励む意欲は「イー・アル・カンフー」に育ててもらったのかもしれない。

また、イー・アル・カンフーは後にゲームボーイアドバンスにて発売された「コナミアーケードゲームコレクション」内にも収録されている。キャラも追加され、通信対戦では主人公以外のキャラも使用可能な2人対戦も実装されている。時がたち、僕らの夢をかなえてくれたのだった・・。

イー・アル・カンフーは全格ゲーのチュートリアルとも言える、シンプルながらに格ゲーの魅力をしっかり詰め込んだ作品だった。









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