2022年現在。
「死にゲー」といったら、ソウルシリーズやエルデンリングが代表的。
しかし、その元祖、まさに死にながら覚えて、少しずつ攻略していくゲームが今から36年前に発売された。
魔界村
その名称からも分かるように、とにかく地獄のようなゲームだった。
ある種、純粋無垢にも感じるほどの歯ごたえを感じるゲームと言っていいだろう。
本日はファミコン少年を魔界へと誘った暗黒のゲーム魔界村を紹介していこう。
ゲーム概要
魔界村
発売日:1986年6月13日
価格:5500円
メーカー:カプコン
機種:ファミコン
ジャンル:アクション
魔界からの使者に姫をさらわれてしまい、姫を助けるために1人魔界へ向かう騎士アーサー。
しかし、彼を待ち受けるものは!?
高難易度の横スクロールアクションゲーム。
魔界村シリーズの1作目。
主人公のアーサーを操り、6つのステージを攻略し、大魔王を倒し、さらわれた姫をを助け出すのが目的。
ホラーテイストのゲームであるが、主人公のアーサーは敵の攻撃を受けると鎧が壊れてパンツ一丁で戦うようになるなど、コミカルさも併せ持っている。
そのゲーム性と絶妙なゲームバランスが評価され大ヒット!その後もシリーズ展開される。
ファミコン版の累計販売本数は164万本。全シリーズ作品の累計販売本数は430万本の売り上げを誇る。
それではここから更に魔界村について深堀していこう。
敵の出方がいやらしい
もう序盤からとにかく敵の出方がいやらしい・・・。
前から後ろから・・、倒したと思ったらまた出てきて・・の繰り返し。
うまく避けてもまた出てきて・・・、「んんんんん-ーーーーん・・・。」
1面をチュートリアル的なステージだと思ったら大間違い。
心休まることなく出現してきます。
また1面の中盤で早くもこのゲームでおなじみの中ボス「レッドアリーマー」が出現する。
「1面の中盤って・・・早すぎるだろう・・」、と思っていると、あっというまにやられてしまいます。
敵の出現の仕方は2面以降でも、「いやらしい」、という言葉がぴったりの出方をしてくる。
武器が多彩
武器は1つだけ所有できるシステムとなっており、それを無限に使用できる。
全て投げて使用。
- ヤリ・・・ゲームスタートに最初から装備している武器。一直線に飛んでいく
- 短剣・・・槍よりも早く飛び、連射性能も高い武器。道中は最も重宝する
- たいまつ・・・小さく放物線を描き、炎があがる。攻撃力は高いが、基本的にハズレ武器
- 斧・・・大きく放物線を描く。連射には向かないが、敵を貫通する
- 十字架・・・横に真っ直ぐ飛ぶが、射程距離は短い。敵の吐く弾を消せる。ラスボス必須
面道中武器は獲得するのだが、運要素もある。
また、獲得するつもりがなくとも、コントーローラーミスにより誤ってたいまつにチェンジしてしまい悶絶する。
こういったことも魔界村あるあるである。
面が多彩
魔界村は面の雰囲気が良くも悪くも最高である。
1面の墓場から始まり、街、洞窟、城、と多彩なステージが待っている。
全体的に暗い印象を思わせるステージが連続し、全て「魔界」を思わせるものものしい雰囲気。
奇妙なBGMも待っている。特に1面のそれは何度も何度も繰り返してプレイすることになるため、とにかく耳に残る。
またボスは一角獣やドラゴンなど、この時代の子ども心に火をつけるような魅惑の敵キャラクターであり、あの手この手で攻略法を探していくこととなる。
ちなみにこのゲーム、ボスもそれなりの難易度なのだが、このゲームとにかく面道中が難しくて、ボスはそれに比べると比較的スムーズに攻略できる。
2周制の鬼畜さ
今となってはネタのようになっているが、このゲーム2周制である。
1周目のラスボスを倒し、エンディングかと思いきや、もう1周待っている・・・。
同じことをもう1度繰り返すのである・・・。同じ苦しみをもう1度・・となるのである。
今の時代、こういった仕様のゲームがあったとしても情報の過多により、先にネタが分かっているのでそこまでダメージはないように思う。
が!、当時はそうではなかった。
セーブ機能なしでいきなりこの現実を突き付けられた日には発狂物である
たしかにあの頃・・、このゲームをクリアした友達は誰一人いなかったな・・。
まとめ
高難易度のファミコンゲームは得てしてクソゲー扱いされやすい・・・。
魔界村も間違いなく高難易度ゲームの部類にはいる。
しかし、クソゲー認定はされなかった。
何度やっても難しくて、先に進めない・・・でもクソゲーではなかった。
それは単純にゲームが面白かったからであろう。
多彩な武器を駆使し、多彩な面を進む。
世界観も難易度とマッチしている。
なんとかして! と思わせるものだったからであろう。
その後シリーズ展開するが、決して甘えを許してくれなかった。
魔界村はまさにレトロゲーム界の魔王、そのものだった。
コメント