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本日紹介するゲームは、
沙羅曼蛇
”スケルトンのカートリッジがかっこいいな、それが第一印象であったが、やってみると、”難しい、けどめっちゃ楽しい”、そんなゲームだった。
ゲーム終了後にカートリッジの中を見つめ、「このへんてこな機械の中にあのゲームがつまっているのか、不思議だな」、そう思ったものである。
本日は、シューティング特有の硬派な世界観と、かっこよさの象徴となった沙羅曼蛇を紹介していこう。
ゲーム概要
沙羅曼蛇
発売日:1987年9月25日
価格:4900円
メーカー:コナミ
機種:ファミコン
ジャンル:シューティング
美しい輝きを放つ水の惑星ラティス、そこには昔から語り継がれている“炎の予言”があった。
その予言は、”いつの日か、悪しき炎の竜により光は奪われてしまう”、といったもの。
そんな中、巨大な勢力で侵略を続けるバクテリアン星団、その精鋭戦隊サラマンダ軍の侵攻がここラティスに始まり、ラティスはサラマンダ軍の究極生命システマイザー「ゼロスフォース」に吸収されてしまう。
ラティスの王子ロードブリティッシュは時空間戦闘機で迎撃を試みたが、サラマンダ軍の前に返り討ちにされてしまうのだった。
九死に一生を得てゼロスフォースを脱出した王子は、かつてゼロス軍を打ち破ったと言われる惑星グラディウスに助けを求めることに。
その連絡を受けたグラディウスの勇者は、超時空間戦闘機に乗り込み、強大な支配力を持つサラマンダの母星へと飛び立つのだった。
グラディウスシリーズの外伝的な位置づけで登場したシューティングゲーム。
自機のパワーアップはレーザーやオプションなど6種類。
奇妙な生命体のボスや、豪快な炎の演出が強烈なインパクトをはなっている。
2人同時プレイが可能で、縦と横のステージが交互に展開されていくのも、グラディウスから進化した点である。
それではここから更に、沙羅曼蛇の魅力について深掘りしていこう。
しょっぱなから高難易度
グラディウス系全般に言えることだが、1面からそれなりの難易度で待ち構えている。
シューティングにあまり馴染みがないと、いきなりクライマックスかと思えるほどだ。
特に、1面の終盤では自ら撃って道をきりひらいていかなければならない場所や、画面の後ろで構えていると後ろからの触手?に食われてやられてしまう部分など、なかなかの苦戦ポイントも出現する。
1面からいろんなタイプの敵が出現し、生易しいチュートリアルステージとはかけ離れているのが、大きな特徴でもあり魅力でもある。
しょっぱなから死にながら覚えていき、ステージをクリアするごとの達成感も半端ではない。
だからこそ、できるとかっこいいを実感できるゲームなのである。
自機の強化が楽しい
やはりこのシリーズは自機の強化が大きなポイントでもあり楽しさでもある。
パワーアップの方法は、グラディウスシリーズではおなじみ。特定の敵を破壊することで現れる赤いカプセルを取ることで可能となり、カプセルを取った回数で、下のセレクトサインが変わっていく。
- スピードアップ:最大10段階まで自機のスピードを高めることができる
- ミサイル:小さな攻撃用ミサイルを上下に発動できる
- リップル:ショットがリング状のレーザーにかわる
- レーザー:ショットが貫通力のあるレーザービームに変わる
- オプション:プレイヤーの分身が後尾に出現し、同時に攻撃ができる。最大で3体まで可能
- フォース:攻撃に耐えることができるバリアを身にまとうことができる
を選ぶことができる。数字が大きいものほど、必要なカプセルの取得回数も多くなる。
どっぷり没入する世界観
謎の宇宙空間を飛行し、どこぞのものか分からないような生物や兵器と遭遇し、それを倒していく。
グラディウスシリーズはその連続であるが、その世界観がたまらなくいい。
一瞬の気のゆるみも許されないような場面も多く、また自機強化のため、アイテムゲット欲が出てしまう「冒険」があだとなることも多い。
世界観にはまり集中力が研ぎ澄まされていくと、どっぷりと没入していく。
特に、ボス戦前のゆっくりと変わっていく演出部分では、誰しもが一呼吸つき、その没入感を実感することができる。
辛さはあるものの、熟練すればするほど面白味を感じられるゲームへの没入感が、沙羅曼蛇の大きな魅力だ。
横&縦の2段構成
さらに、沙羅曼蛇の飽きさせない大きなポイントは面スクロールが横&縦の2段構成となっている点であろう。
この時代、横スクロール、縦スクロール、どちらでも名作が出現したシューティングゲーム界ではあるが、1つの作品でどちらも楽しめるゲームはなかったように思う。
グラディウスシリーズと言えば基本横スクロールなので、デモ画面で縦スクロールを見た時は違和感があった。
しかし、プレイしてみると、しっかりと「グラディウス」しており、新鮮な気持ちで楽しむことができたのである。
1P、2P、同時プレイが可能
また、沙羅曼蛇がグラディウスから大きくパワーアップした点は1P、2P同時プレイが可能になったことだろう。
友達や兄弟と一緒にプレイできるのである。
協力し合いながらのプレイが基本ではあるが、どちらか一方がアウトになると、もう一方のプレイヤーの残り数を一つもらい、ゲームに復帰することができる仕様となっている。
協力プレイが可能という仕様だが、だいたいどちらかがお荷物状態になってプレイすることが多かった・・・。
まとめ
グラディウスからの硬派な世界観を引き継ぎながらも確実に進化したのが沙羅曼蛇。
カートリッジやパッケージに負けず劣らずのかっこいいゲームである。
グラディウスもそうであったが、このゲームも、できると他のゲーム以上にかっこよく見えるゲームである。
沙羅曼蛇はシューティングゲーム全盛期においてもひときわ目立つ硬派なかっこよさの象徴のようなゲームであった。
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